かつてこの惑星には、魔法があり、科学があった
はるか未来。
科学魔法融合は、人類に大きな変革をもたらした。
月面魔法科学の粋を集め建造された《魔法都市ソーサリアム》は、日々研究を重ね、人類に大きな富を与えた。しかしその栄華も、その利権を争って地球側と月面間で起こったとされる《大魔法戦争》によってったのだった。
地上で生き残った僅かな人類は、さらに数千年の時をかけ、また新たな文明築き始めていた。だが、禁断の兵器《DNA攻撃・元素変換…》さえ使用した《大魔法戦争》傷跡は深く、人類を脅かす様々な怪異(巨大生物・妖物・暴走埋没兵器etc)は前史にも増して数多く存在し、科学や魔法を失ったか弱き人類は、その前にただ怯え、その脅威が過ぎ去ることを願うしかないのだった。
しかし、その脅威に対して完全と立ち向かう存在があった。
《天界》から使わされる《天使》たちである。この物語は、人類を脅威から守り闘う少女たちの活躍を、面白おかしく描くものである。
だが、彼女たちの存在の裏側には、深く蒼い暗闇が広がっている…


物語のキーワード
【月面魔法都市:天界ソーサリアム】
かつて月に建造された魔法都市と、軌道衛星上に存在するステーション《AC》を指す。滅び去った地上から離れ、独自の発展を遂げた。
《女王ミコール》と《七姉妹》によって統治されている、女性だけの謎の国。
地上で発生する《太古のメカニズムの暴走》など、現在の人類では対応できない怪異や災厄を《天使》を遣わすことによって解決する。
【幹部:七姉妹】
ソーサリアムを運営する七人の幹部を指す。
それぞれに特定の任務が与えられている。
その全貌は、下級天使の知るところではない。
【サロゲイター:天使】
女王の配下、七姉妹の指示のもと、地上に派遣されるエージェントの総称。
ソーサリアムの下級天使の中から選ばれたエリート。定期的に入学卒業がある。卒業者は、七姉妹(幹部)候補となる。それぞれが得意とする魔法(モード)を持ち、格闘では天使武闘(アンヘルアーツ)を使役し、敵と相対する。
そのサポートは専属のオペレータによって行われる。
彼女たちが戦闘態勢に入るためには、オペレータから基地へと申請が出され、その許諾を得なければ特殊能力(魔法)を発揮することができない。
【軌道ステーション:エンジェル・チェンバー】
赤道上に存在する軌道エレベータの上部ステーションを指す。
その下部(地球側)は大きく根を張った巨大な樹木のよう(時間経過のため)な姿をし、人類が誤ってでも近づけないようカモフラージュされている。(船乗りたちの間に、天空に伸びる大樹の伝承が存在する程度に)《サロゲイター(神の意思を代行する者。天使の別称)》を養成、派遣する基地。
《天使》は一人乗りの小型機動兵器《フェザー》で、シャフトを降下し、木々の間から派遣場所へと向かう。
【フェザー】
天使(サロゲイター)は、作戦行動用に専用バイク型機動戦闘機を与えられる。天使の羽、その名はフェザー。
魔法国家ソーサリアムの命ともいえる、《E・ドライブ(賢者の石機関)》の小型のものを原動力に搭載してる。
激しいスピードでフリーフォールしたフェザーは、軌道エレベータ地上部、発進ルート分岐点にて《重力石》を使用した《G・キャンセラー》でその軌道を変化させ、任務地へと天使を運んでゆく。
このコントロールはオペレータの手によるもの。
【正史編纂教会「アテルイ」】
中世におけるキリスト教の如く、世界をまたにかけて布教活動中の組織。
その実体は「かつて存在したテクノロジー」を探しまわるトレジャーハンター協会のようなもの。土地の有力者や、支配者に取り入っては「お宝」情報を集め、発掘し、その力を持ってして世界を征服しようとしている。エージェントは<神父>とよばれる。
よくよく《天使》に罰せられる対象。

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